売れる売り場作りとディスプレイ戦略!VMDの基本とSPツール活用術
2025.10.07
なぜ商品陳列を変えるだけで売上が伸びるのか?
- 「店舗の内装を変えたのに、売上が伸びない…」
- 「展示会ブースに人は来るけど、問い合わせに繋がらない…」
東京・大阪で小売店やイベントの企画を担当されているあなたは、そう思っているかもしれません。
多くの企業が、広告やデジタルマーケティングに多くのコストと時間を費やします。
しかし、最終的に顧客が商品を「手に取るか」は、「売り場」の質によって決まります。
私たちは大阪で創業80年の歴史と実績を持つSPツールの専門家として、様々な企業様の集客と販促を支援してきました。
その経験から見えてきた結論は、「売れる売り場」には、共通した戦略があるということです。
売り場作りの重要性
商品陳列や空間演出は、単なる「整理」ではありません。
顧客の動線と心理を計算し、無意識のうちに購買意欲を高める戦略的な手法です。
商品陳列を工夫すべき理由
顧客は店舗やブースに入ってから3秒で商品を購入するかどうか決定すると言われています。
魅力的なディスプレイは、立ち止まってもらうための第一歩です。
VMDとは何か?基本の考え方
VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)は、視覚的な訴求を通じて商品を売る手法です。
商品の陳列(Planning)、展示(Display)、演出(Visual)を統合し、ブランドの世界観を表現します。

購買意欲を高めるディスプレイアイデア
商品をただ並べるだけではもったいない。顧客の目線を惹きつけ、「欲しい」と思わせるディスプレイには、様々なテクニックがあります。
基本の商品陳列
小売の基本となる、売上に直結する商品陳列の6つのテクニックを紹介します。
視線を集める「ゴールデンゾーン」の活用
顧客が最も「見やすい」高さ(約75cm~135cm)をゴールデンゾーンと呼びます。
最も「売りたい」商品をこのゾーンに陳列することが基本です。
関連陳列(リンケージ)でついで買いを誘発
商品を単独で陳列するのではありません。
Tシャツの横に合うパンツやアクセサリーを並べる手法です。
顧客に使用シーンをイメージさせます。
ついで買いを促します。
数量陳列(ボリューム)で割安感を演出
多くの商品を山積みにすることで、「人気がある」「お買い得」という印象を与えます。
特にセールやイベントでの販促に有効です。
視覚に訴える「リピート陳列」と「シンメトリー」
同じ商品を規則的に並べるリピート陳列は、統一感と安心感を与えます。
シンメトリー(左右対称)は高級なブランドの空間演出によく使われます。
カラー陳列で統一感を出す
同じ色や類似色で商品をまとめて陳列することで、視覚的な美しさを追求します。
特にアパレルやコスメの売り場で重要です。
対比陳列(コントラスト)で違いを明確化
価格や機能が異なる商品を隣に並べることで、ターゲットの商品の特徴を際立たせます。
売れるディスプレイの6パターン
商品陳列の基本を応用し、よりクリエイティブな空間演出を実現する6つのパターンを紹介します。
季節やテーマに合わせた「イベントディスプレイ」
季節の変化やクリスマスなどのイベントに合わせた装飾は、新鮮味を出して集客を高めます。
特に百貨店や大型の商業施設で重要な手法です。
顧客目線の「ストーリーテリング」ディスプレイ
商品を使った後のライフスタイルや利用シーンを提案するディスプレイは、顧客が自分事として捉えるため、購買意欲が高まります。
衝動買いを促す「レジ横」ディスプレイ
レジの横や待機スペースに置く商品は、価格が安く手軽に買えるものが最適です。
POP広告を活用し、最後の一押しを行います。
体験重視の「インタラクティブ」な空間演出
デジタルサイネージやタッチパネルなどを使って、顧客が実際に触れたり試したりできるディスプレイは、エンゲージメント率を高めます。
デジタルサイネージ×照明!店舗の演出を革新する最新技術で顧客体験を向上
「ブランドストーリー」を伝えるコンセプト陳列
商品が持つ背景や製造への想いを、写真や什器を使って表現します。
ブランドへの共感を生み出します。
ロイヤルティの向上に繋がります。
高さ・奥行きを活用した「三角構成」の美しさ
商品の高さを変えて陳列します。
全体として三角形に見えるように構成すると、視覚的に安定し、美しく見えます。


売り場作りの前に!失敗しない3つの基本
ディスプレイを作り始める前に、失敗しないための3つの基本の考え方を理解しておくことが重要です。
ディスプレイの基本原則
プロのVMDが必ず押さえている基本原則を紹介します。
顧客の動線と滞在時間を考慮する
店舗の入り口から出口までの顧客の動き(動線)を把握します。
特に「立ち止まりやすい」コーナーに注力します。
右回りか左回りかといった店舗の構造も重要です。
ブランドの世界観と一貫性を保つ(店舗デザイン)
- 店舗デザイン
- 展示会ブース
のコンセプトと、ディスプレイに使用する色や素材、什器が一貫していることが重要です。
高級感を出すなら、シンプルなデザインと上質な素材が求められます。
【店舗デザイン】購買意欲を掻き立てるディスプレイ戦略で売上アップ
目的とターゲットを明確にする
- 「新商品の認知を広げる」のか
- 「在庫を売り切る」のか
目的によってディスプレイの手法は変わります。
ターゲットの年齢層や趣味に合わせた空間演出も不可欠です。
VMDと販促ツールの関係
ディスプレイを成功させるには、SPツール(販促ツール)の活用が欠かせません。
POP広告とデジタルサイネージの役割
POP広告は、商品の魅力を最後に伝える重要なツールです。
「この商品を買うべき理由」を簡潔に記載します。
デジタルサイネージは、動きのある映像で視線を集める効果が高く、特にイベントディスプレイで有効です。
什器と素材が伝えるブランドの質
商品を陳列する什器(ディスプレイスタンド)の素材やデザインは、ブランドの質を左右します。
大阪で創業80年の弊社は、紙やアクリル、金属など様々な素材を使ったオリジナルの什器制作実績が豊富にあります。


成功事例に学ぶ!売上が上がったディスプレイ戦略
実際に商品陳列やディスプレイを変えて売上が上がった成功事例を紹介します。
貴社の売り場作りのヒントにしてください。
商品陳列成功事例集
業種を問わない、ディスプレイの成功事例を紹介します。
ドラッグストア:「テーマ別陳列」で売上が改善。
商品を「風邪薬」といったカテゴリー別を廃止。
「冬の乾燥・風邪対策セット」といったテーマ別に陳列。
関連商品をまとめて購入する顧客が増加しました。
アパレル店:「ストーリー陳列」でブランド認知度向上
服を単体で展示するのを廃止。
「パリの週末のカフェ」といった具体的なシーンを設定。
マネキンや小道具で空間演出を行いました。
ブランドの世界観が伝わり、リピーターが増加しました。
展示会ブース:「インタラクティブ」な空間演出で問い合わせ率向上
従来のパネル展示から、製品を実際に試すことができる「体験」コーナーを設置。
デジタルサイネージを活用して製品の詳細を解説しました。
ブースの滞在時間が伸び、問い合わせの質も向上しました。
ディスプレイ業者の活用
プロの業者に依頼することで、自社だけでは難しいレベルの売り場作りが可能になります。
制作から設置まで一貫してサポート
デザインの企画から、什器の製造、店頭での設置(VMD)までを一貫して任せられる業者は、時間とコストの削減に繋がります。
弊社では、大阪と東京を中心にこの一貫したサポートを提供**しています。
紙、アクリル、金属。素材選びの専門性
商品の魅力を最大限に引き出すには、最適な素材の選定が欠かせません。
- 耐久性
- コスト
- デザイン性
を考慮した素材の提案は、専門の業者にしかできない強みです。


売り場作りとディスプレイの種類別ランキング
様々な販促シーンで活用される、ディスプレイの種類とその特徴をランキング形式で紹介します。
目的別ディスプレイ
貴社の課題に最適なディスプレイはどれか、確認しましょう。
【1位】フロアディスプレイ(床置き什器)
通路やコーナーの床に設置するディスプレイです。
最も「目立つ」位置にあるため、新商品やお勧めしたい商品の陳列に最適です。
【2位】カウンターディスプレイ(レジ周辺)
レジや受付カウンターに置く小型のディスプレイです。
衝動買いやついで買いを誘発する役割が主です。
【3位】吊り下げPOP・スイングPOP
天井から吊るすタイプや、棚から飛び出すスイングPOPは、動線の中で視線を集める効果が高いです。
特売やキャンペーンの訴求に優れています。
【4位】デジタルサイネージ
映像や音声を使って動的に訴えかけます。
商品の使い方やブランドの世界観を伝えるのに最適で、最新の空間演出に欠かせません。


VMDのプロに聞く!売り場作りのトレンド
VMDの世界は常に進化しています。最新のトレンドを把握し、他社と差別化を図りましょう。
最新の空間演出
顧客が求める「体験」を重視した最新のトレンドを紹介します。
ライブコマースと連携したOMO(オンラインとオフラインの融合)ディスプレイ
実店舗のディスプレイと、オンラインで行われるライブコマースを連携させます。
商品を見ている顧客がその場でECサイトから購入できる仕組みを作ることがトレンドです。
サステナビリティを意識した素材の活用
- 環境に配慮したリサイクル可能な紙製什器
- 自然素材を使ったディスプレイ
これらは、企業の社会的な責任をアピールし、若い世代を中心に共感を呼んでいます**。
五感を刺激するセンサリーディスプレイ
商品陳列に加え、ブランドに合った「香り」(嗅覚)やBGM(聴覚)を空間に取り入れることで、顧客の記憶に深く残り、購買意欲を高めます。


まとめ:売上アップに直結する次の一歩
店舗や展示会での集客や売上に悩む東京・大阪の企業担当者の皆様へ。
ディスプレイや商品陳列は、センスや勘で行うものではありません。
VMDという論理に基づいた戦略です。
適切なSPツールを使えば、誰でも売れる売り場を作ることが可能です。
私たち、大阪で創業80年の実績を持つSPツールの専門会社は、商品の魅力を最大限に引き出す「売り場作り」のプロです。
- ディスプレイの企画
- 什器のデザイン・製造
- POP広告の制作
すべてを一貫してサポートしております。
貴社の集客と売上アップに貢献します。
- 「ディスプレイを変えたいが、どの業者に頼むべきかわからない」
- 「自社の商品に合ったディスプレイのアイデアが欲しい」
といったお悩みは、ぜひ一度私たちにご相談ください。
経験豊富な専門チームが、貴社に最適なソリューションを提案します。
