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【東京・大阪向け】オフセット印刷のコスト削減ガイド:見積もりと価格比較の極意

2025.11.13

「オフセット印刷は高品質だけどコストが高い」、そう思っていませんか?

特に東京・大阪で競合と差別化を図る広報やマーケティング担当者様にとって、印刷の「費用対効果」は常に最大の課題です。

高品質な化粧品のパッケージや店舗ディスプレイを手掛け、創業80年の歴史と実績を持つ私たちは、単に「安い」だけでなく、「安さと品質を両立させる方法」を熟知しています。

本記事は、オフセット印刷の「コストの仕組み」を詳しく解説します。

  • 見積もりの比較
  • 業者選びの極意

そして具体的なコスト削減の方法までを網羅したガイドです。

この知識を活用することで、貴社の予算内で最も効果的な印刷物を制作することが可能になります。

オフセット印刷の費用相場とコスト構造

印刷料金が高くなる原因を理解する。

見積もりにおける3つの費用構造

オフセット印刷の料金は、主に固定費、変動費、後工程費の3つの要素で構成されており、この構造を理解することがコスト削減の第一歩です。

  1. 固定費: 部数に関わらず必要な初期費用。
    • 製版費用(版の作成): オフセット印刷ではアルミ版(刷版)が必要なため、版の作成に料金が発生します。カラー数(4色や特色)が増えるとその分、版の数も増え、費用も高くなります。
    • 機の準備費用: 印刷機のセットアップ、試し刷り(色の調整)にかかる作業料金です。
  2. 変動費: 部数に比例して増加する費用。
    • 用紙代: 用紙の種類(コート紙、上質紙、特殊紙)、サイズ、厚さ(斤量)によって価格が大きく異なります。
    • インキ代: 使用するインク量に応じて変動します。
    • 刷り代: 印刷機の稼働時間や枚数に応じた費用です。
  3. 後工程費: 印刷後の仕上がり加工にかかる料金。
    • 加工: PP加工、箔押し、型抜き、折り加工などの費用。
    • 製本: 冊子の場合は、無線綴じ、中綴じなど製本方法に応じた料金がかかります。
    • 断裁/梱包/発送費用。

ロット数と価格比較の分岐点

オフセット印刷のコストを理解する上で、最も重要なのは「大量印刷と単価の関係」です。

  • 大量ロット: 固定費(版代など)を総部数で割るため、1枚あたりの単価が極めて安くなります。数千部/数万部のチラシやカタログに最適です。
  • 少ロット: 固定費の負担が大きくなるため、割高になります。数百部/数十部であれば、版が不要な「オンデマンド印刷」との価格比較が必要です。

例: A4/フルカラー/無線綴じ/40ページの冊子を印刷する場合、100部あたりではオンデマンドの方が安く、1,000部あたりでオフセット印刷の方が安くなるという分岐点が存在します。

オフセット印刷の見積もりにおける費用構造の円グラフ
費用の内訳を理解すれば、どの部分を削減すべきかが分かります。
オフセット印刷とオンデマンド印刷のコスト分岐点の比較グラフ
大量ロットでのコスト削減はオフセット印刷の大きなメリットです。

賢く価格比較を行うための見積もり知識

安い業者選びの注意点と相場。

オフセット印刷の見積もりで確認すべき9つの項目

見積依頼時に、複数の業者から届いた価格を比較する際、単に総額の安さだけで判断してはいけません。品質を担保しつつ、安く抑えるためには、下記の項目を細かく確認する必要があります。

  1. 用紙の種類(コート/マット/上質など)と厚さ(斤量)
  2. 仕上がりサイズ(A4、B5など)
  3. 総ページ数(表紙と本文のページ数を分けて確認)
  4. 印刷色数(4色/フルカラーか、モノクロか、特色を使うか)
  5. 加工の有無(PP加工、箔押し、製本方法)
  6. 納期(特急/通常納期で料金が大きく変わります)
  7. 送料(無料か別途費用がかかるか)
  8. データチェック料金(無料サービスか)
  9. 予備枚数(多めに印刷されるサービスがあるか)

オフセット印刷 費用相場の注意点と価格比較

オフセット印刷の費用相場は一律ではなく、業者の設備や得意分野によって価格差が生じます。

  • 印刷機のサイズ: 大判の印刷機を持っている会社は大サイズのポスターを安く、小型機が主な会社は小ロットの冊子を安く抑えられます。
  • 地域差: 東京/大阪など大都市近郊の業者は競争が激しいため、価格競争力が高い場合があります。しかし、品質を優先する場合は、単なる安さではなく、実績や対応力で比較する必要があります。

単純な価格競争に巻き込まれず、品質を含めて総合的に比較する目を養いましょう。

オフセット印刷の見積もり比較チェックリスト
9つのチェック項目で、見積もりの「安さ」の真偽を見抜きます。
複数印刷会社の価格、品質、納期を比較した表
安いところだけでなく、得意な「機」があるかを確認しましょう。

3. コスト削減に直結する具体的な方法と知識

発注者側でできる工夫と対策。

ロット数と仕様変更によるコスト削減の極意

オフセット印刷で最も安くなる方法は「大量印刷」です。

必要数を超えて印刷した方が、単価が下がりトータルコストが抑えられる場合もあります。

  1. 大ロット化: 2回に分けて注文する予定を、一度に注文することで製版代を1回分に抑えることが可能です。
  2. 共通化: 会社案内やカタログなど、複数の印刷物で用紙の種類やサイズを共通化することで、用紙を大量仕入れで安く抑えられます。
  3. 規格サイズの利用: A4、B5、A5など一般的な判サイズを利用することで、断裁などの工程が簡略化され費用が抑えられます。特殊なサイズは高くなります。

用紙の種類と色の選択によるコスト削減

  1. 用紙の種類の見直し: コート紙は上質紙より安くなる傾向もありますが、最終的な仕上がりに合わせて最適な用紙を選ぶ必要があります。厚さも必要最小限に抑えることでコスト削減が可能です。
  2. 色数の削減: フルカラー(4色)ではなく、モノクロ(1色)や2色印刷にすることで版数が減り、大幅なコスト削減が可能です。特色を多用すると費用が高くなるため、本当に必要な部分か検討しましょう。
大量印刷による在庫保管とコスト削減
1回の発注を大きくすることで、劇的にコストが抑えられます。
用紙の厚さ(斤量)の比較とコストへの影響
厚い紙ほど高級感は出ますが、料金と重さも増します。

4. 品質とコストのバランスを保つ業者選びの視点

単なる安さではない基準を提示。

品質を落とさず安くする業者選びのポイント

単に価格が安いというだけで業者を選ぶと、色の安定性や納品後のトラブルで結局的に高くつくことがあります。

  1. 得意な分野の確認: オフセット印刷機を持つ業者でも、大型ポスターが得意な会社と小冊子が得意な会社があります。実績(化粧品のパッケージやディスプレイなど)を確認して、貴社の目的に合った業者を選ぶことで、品質を保ったまま料金を抑えられます。
  2. データ作成のサポート: データ入稿時の不備は、修正費用と納期遅延を招きます。入稿データチェックのサービスが充実している会社を選ぶことで、トラブルを未然に防ぎコストを削減できます。
  3. 一貫生産体制: 製版から印刷、加工、製本、発送まで自社で一貫して行っている会社は、中間マージンがかからないため、料金が安くなる傾向にあります。サンエイも一貫体制で対応しています。

業者に依頼する際の「データ作成」のコスト削減

オフセット印刷の固定費を安く抑える最大の方法は「完全データ入稿」です。

  • 完全データ: 印刷会社側で修正が必要ない状態のデータを指します。カラーモード(CMYK)、解像度、塗り足し領域、フォントのアウトライン化などを完全に整えて入稿することで、データ修正料金や作業時間を大幅に削減できます。
製版から納品まで一貫生産体制の図
一貫体制は、中間コストを削減し、品質管理を容易にします。
完全データ入稿のチェックリスト
完全データ入稿で、不要な修正費用をぜろに抑えましょう。

コストと品質のバランスを保つ応用知識

品質保持と予算配分の方法。

品質基準(色、紙)と予算配分の方法

オフセット印刷の高品質を保ちながら予算を守るためには、品質を厳密に必要とする部分とそうでない部分を分けて考える必要があります。

  • 色の品質: 企業のロゴや商品パッケージのキーカラーなど、厳密な色が必要な箇所には「特色」を利用したり、「本機校正」で仕上がりを確認するなど、費用をかける必要があります。それ以外の部分はフルカラー(CMYK)で安く抑えます。
  • 用紙のメリハリ: 冊子の場合は、表紙にのみ厚い特殊紙や加工を施し、本文は比較的安価な上質紙を選定することで、高級感とコスト削減を両立できます。

印刷のタイミングとスケジュールのコスト効果

納期は費用に直結します。

  • 特急料金: 通常納期より短い納期を希望する場合、印刷機の空き時間や残業対応が必要になるため、割増料金が発生します。早めの発注とゆったりとしたスケジュールの確保こそ、最も確実なコスト削減方法の一つです。

冊子の表紙と本文の品質とコストの予算配分例
すべてに高品質を求めるのではなく、「見せる部分」に絞って投資しましょう。
特急料金と通常納期による費用の比較カレンダー
早めのデータ入稿が、余分なコストを削減します。

まとめ:コスト知識が貴社のビジネスを加速させる

オフセット印刷のコスト構造を理解し、見積もりの価格比較を正しく行って業者を選定することは、貴社の販促や商品パッケージの費用対効果を最大限に高めるために不可欠な知識です。

私たちは、創業80年の歴史で培った技術と、一貫生産体制による効率化で、「ご予算内での最高品質」を追求しています。

東京・大阪での印刷のご相談は、安心して私たちにお任せください。

  • 「自社のカタログは、オフセットとオンデマンドどちらが安くなるか」
  • 「予算〇〇円で、最も高級感が出る紙はどれか」

など、どんなご相談でも結構です。

お気軽に無料相談フォームよりお問い合わせください。