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最近のお出かけ

2024.10.31

皆さんこんにちは。

東京営業部の太田です。

今年の秋は

残暑が厳しいかと思えば

雨続きで気温が下がったり、

なかなか

過ごしやすい日が少ないように感じますが、

いかがお過ごしでしょうか。

今回は先日行った博物館が面白かったので、

写真多めで書かせていただこうかと思います。

東京駅、KITTEへお出かけ

先日、

嬉しいことに県外の友人が尋ねてきてくれて

東京駅で会う事となりました。

待ち合わせ時間まで時間があったので、

東京駅前の旧東京中央郵便局を再利用した

商業施設KITTE内の

JPタワー学術文化総合ミュージアム

「インターメディアテク」へ入館することに。

東京大学保有の様々な標本や資料が

無料で公開されているとの事で

気軽に入館できたのが嬉しかったです。

KITTE内の2階と3階が展示エリア。

どちらからでも入館可との事なので

順路通りに2階から入る事にしました。

まずお出迎えしてくれたのは骨格標本達。

博物館独特の静謐な雰囲気と

躍動感のあるポージングで展示された

骨格標本達には謎の威圧感がありました。

哺乳類から爬虫類、鉱物から貝殻に至るまで

色々な展示物が観られて興味深かったです。

左はヒョウモン陸カメの標本。

亀の肩が甲羅から繋がっているなんて

知りませんでした。

こうしてみると

マリオのように甲羅は独立したものではなく、

背骨とくっついていることがよく分かりますね。

右は海洋生物コーナー。

あのかわいいイルカも

骨だけだとまるで恐竜のようです。

魚のスズキもお皿の上で見るのと

ショーケースの中で見るとでは

違う魚のように感じるのですから

不思議なものです。

続いて剥製のコーナー。

日本固有の生物から

アルマジロのような珍獣までが展示されております。

写真左の寝ているタヌキは

「おこさないでください」の張り紙もあいまって、

最初は

本当に生きているかのと勘違いしてしまいました。

遊び心のある展示の仕方と

かわいい寝姿にほっこりしました。

さっきのタヌキもそうなのですが、

インターメディアテクは

展示の仕方もこだわっていて、

博物館に興味のない人でも

楽しめるような工夫が凝らされていました。

施設内は全体的に

黒と赤を基調とした

シックな雰囲気でまとめられていて、

壁は書架を模した展示棚になっていて、

博物館というよりも

アート展や美術館のような印象がありました。

こういう雰囲気が大好きな人は

ぜひ足を運んでいただきたいです。

他にもクジラやキリンなどの

大型動物の骨格展示もされていたのですが、

大型動物のメインは

何といってもマチカネワニでしょう。

吹き抜けのエントランスをぶち抜くデカさ!

余りの大きさに

下から上から写真を撮りまくってしまいました。

8m弱はありそうなワニの化石標本が

壁を這うように展示されております。

30~50万年前に生きていたワニだそうで、

隣に並んだ私は四分の一にも届いていませんね。

実は入館したエントランスから

横目にチラチラ移っていたのですが、

順路的に折り返しの階段に展示されているので

終盤での紹介となりました。

場所を変えて3階は

主に遺跡や出土品など

人類の文化的な展示品が軒を連ねています。

青銅器や硬貨、遺跡の装飾、種子のサンプルなど

王道な博物館の展示品といった趣です。

3階の紹介は以上になります。

…やけに2階に比べて写真が少なく、

紹介があっさりしすぎている気がしますよね。

実は2階で夢中になるあまり、

気付けば友人との約束の時間が

迫ってきておりました。

後ろ髪を引かれに引かれつつ、

泣く泣く3階を駆け足で見て回った結果、

3階の写真はほとんど撮ることができませんでした。

尻切れトンボですが私の紹介はここまでです。

まだ半分も紹介できておらず、

また入館も無料ですので、

どうぞ、興味のある方は

ぜひご自身の足でお確かめください。

私はすっかり気に入ってしまったので、

またリベンジに行きたいです。

皆さんはこの秋どこかへ行きましたでしょうか。

もしくはこれから行く予定はありますでしょうか。

11/2~11/4と三連休が控えておりますので、

時間に余裕のあるお出かけを楽しんでくださいね。

故郷と秋の風物詩

2024.10.24

皆さんこんにちは。東京営業部の太田です。

初めてのブログで、何を書いたらよいのか分からなかったので、

ちょうど先日、帰省した私の故郷と特産品を紹介しようかと思います。

私の故郷は新潟県の最北に位置する村上市という町です。

皆様のご多分に漏れず、田園風景ばかりが広がる特徴のない田舎町ですが、

稲刈りが終わったこの時期は村上市独特の文化を見ることが出来ます。

それは家や店舗の軒先に「イヨボヤの塩引き」が吊るされている光景です。

「イヨボヤ」とは村上の方言で「鮭」の事を言います。

村上市は日本で初めて鮭の増殖(産卵地の保護と整備)に成功した町で、

その歴史は江戸時代、お侍さんが居た時代まで遡ります。

また、平安時代から京の都に鮭を献上していた記録も残っていて

昔から鮭が良く獲れたようです。

そんな鮭と長い歴史を持つ村上市では鮭を方言で「イヨ=魚」「ボヤ=魚」

つまり「魚の中の魚」として鯛や出世魚の様に縁起物として扱い重宝してきました。

今でもお正月や冠婚葬祭などでは必ず鮭やイクラが食卓に並びます。

このイヨボヤの塩引きはそんな鮭尽くしな村上を代表する特産品です。

とはいえ「イヨボヤの塩引きと荒巻鮭(塩鮭)は何が違うの?」

「名前だけ変えた荒巻鮭の新潟バージョンでしょ?」と思われる方もいることでしょう。

実際、子供の頃の私はそう思っておりました。

ザックリと説明すれば塩漬けして藁や竹の皮で巻いたものが荒巻鮭で、

塩を刷り込み馴染ませてから寒風で干したものが塩引きとなります。

村上では塩を刷り込むことを塩を引くというので「イヨボヤの塩引き」と呼ばれます。

ですが、私が注目して欲しいのは作り方ではなく吊るした時の見た目です。

左が荒巻鮭(Wikipediaより引用)

右がイヨボヤの塩引き

写真をご覧になっていただけると分かるでしょうか。

「イヨボヤの塩引き」はお腹の切れ込みが8の字のように開かれ、

必ず尻尾が上、頭が下になるように吊るされているのです。

と、いいますのも村上は小さいながらも城下町でもありまして、

冒頭で語った鮭の増殖も青砥武平治というお侍さんが考案いたしました。

そんな武家の文化の影響なのか、塩引きはいつしか切腹と首吊りを連想する為、

わざわざお腹を残して尻尾に紐を結ぶようになったと云われております。

大切な鮭を切腹や首吊りさせては忍びないと思うお侍さんの優しさが

伝統として残っているなんて趣深いです。

鮭公園にある青砥武平治像(Wikipediaより引用)

なんだか気付けば鮭の事ばかり紹介していたように感じますね・・・。

なにかとお米とお酒ばかりが注目される新潟県ですが、

そういえば新潟に酒じゃなくて鮭が名産の町があったなぁと、

ぼんやりとでも覚えていただけたら田舎自慢をした身としては嬉しい限りです。

足を運ぶには少し遠いですが、機会があれば村上の鮭を是非味わっていただきたいです。

村上一番の鮭屋、きっかわの鮭蔵。実際に見ると凄い迫力ですよ。

塩引きやイクラも通販で販売しているとの事で、ご興味ある方は是非。

最後に、新潟も広くて色々と地域差がある方言ですが、

村上弁でちょっと面白いものを見つけたのでご紹介いたします。

「おおきに」「おおきにはや」

大阪と同じく、そのまんま「ありがとう」の意味で使われます。

写真では「はや」がついて感謝の意を強調しているので

「ありがとうございます」の意味で使われていますね。

祖母が野菜を売ったお客様に使っていて、私は勝手に関西弁の真似をしているものだと

思っていたのですが、どうやら村上の方言として定着しているようです。

もしかしたら、

大昔に鮭を買い付けに来た商人の言葉がそのまま根付いたものなのでしょうか。

意外なところで大阪と村上との繋がりを感じられ、

なんだか嬉しくなったので蛇足ながらご紹介させていただきました。

ここまでお付き合いいただき、おおきにはや。