【決定版】展示会ブースの照明の選び方!種類・配置・効果を徹底解説
2025.09.29
- 「展示会のブースに照明が必要なの?」。
- 「会場が明るいから、そのままでいいんじゃないの?」。
大阪や東京都内で展示会の担当者に任命された方で、ブース 装飾の準備を進める際に、
- 照明まで頭が回らない
- または軽視している
こんな方も多いのではないでしょうか。
しかし、これは非常にもったいないことです。
展示会 会場は全体的に均一な光で照らされており、ほとんどのブースが周りと同じ明るさに埋もれています。
あなたの大切な商品やサービスが、来場者の目に留まることなく見過ごされてしまうのは避けたいですよね。
実は、照明は単にブースを明るくするための道具ではありません。
照明は集客と問合せに直結する、最も効果的なSPツールの一つなのです。
照明の種類、色、角度を工夫することで、展示物に強い光を当てます。
視線を誘導します。
商品の魅力を最大限に引き出す演出を行うことが可能になります。
弊社は大阪で創業80年の歴史と実績を持つSPツールの専門会社として、様々な企業の集客支援を行ってきました。
今回の記事では、展示会のプロの視点から、照明 設備の基礎知識がない初心者の担当者でも理解できるよう、集客に繋がるブース照明の全てを徹底解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたのブースは会場で最も目立つ場所となり、多くの来場者を引きつけることができるでしょう。
照明が集客を決める3つの役割
展示会ブース 照明は、単に光を当てるだけでは ありません。
照明を戦略的に使用することで、来場者の行動を変えることが可能になります。
集客力を最大に高める光の効果
展示会のブースで照明が果たす役割は、主に次の3つです。
展示物の魅力を最大に引き出す演出効果(スポットライト)
照明の最も重要な役割は、展示物にスポットを当てることで他の商品との差別化を図ることです。
特に、壁面のタペストリーや新商品にスポットライトを当てることで、製品の質感や色を鮮明に見せ、来場者の興味を引くことができます。
ブースへ視線を誘導する誘導効果(高い位置の照明)
天井近くの高い位置に明るい光を配置することで、遠くからでもブース全体を目立たせることができます。
光の明るい方へ人は自然と誘導されます。
特に、入り口付近や看板に照明を当てることが効果的です。
空間に雰囲気を与えるデザイン効果(間接照明・色)
間接照明や色温度の調整(電球色、昼光色など)を行うことで、ブース全体に温かい感じや高級感のある雰囲気を演出することが可能になります。
企業のブランドイメージに合わせた色を選ぶことが重要です。

集客に繋がる照明器具の選び方と種類
業務用の照明器具は種類が豊富です。
何を選べばいいか迷うことが多いです。
ブース展示に最適な照明器具の種類と、選び方のポイントを解説します。
展示会ブース照明おすすめ種類一覧
展示会の用途に特化した照明器具をタイプ別に紹介します。
すべてLED対応が可能な製品です。
展示物を際立たせるスポットライト型照明(LED スポットライト)
最も一般的で重要な照明器具です。
天井の梁やトラスに取り付け、展示物に強い光を照射します。
アーム式やクリップ式のものもあります。
設置場所や角度の調整が簡単なため、多様な展示デザインに対応可能です。
白色(昼光色や昼白色)は製品の色を正確に見せるのに適しています。
全体の明るさを確保する投光器型照明(LED投光器)
広い範囲を均一に照らすために使用されます。
- ブース全体の明るさを底上げしたい場合
- 大型展示物の壁面全体を照らしたい場合
に最適です。
消費電力が低く、高い輝度を持つLED投光器がおすすめです。
什器や棚下を飾るライン照明(LEDテープライト)
- 棚下やショーケース
- 受付カウンターの足元
などに設置します。
間接照明効果や装飾効果を高める照明です。
テープ式なので施工が簡単です。
空間に奥行きとおしゃれな雰囲気を演出することができます。

照明選びの鍵:色温度と演色性
照明の性能は明るさだけでは ありません。
色の質を理解することで、商品魅力の伝わり方が格段に向上します。
色温度で決まるブースの雰囲気
色温度(K:ケルビン)は、光の色味を示します。
- 電球色(約3000K):温かい感じで、高級感やリラックス感を演出したい商品(アパレル、食品、美容系など)に最適です。 ブース全体を落ち着いた雰囲気に見せます。
- 昼白色・昼光色(約5000K~6500K):自然な白色の光で、商品の色を忠実に見せたい場合(製造業の部品、IT関連、医療機器など)に適しています。 明るく、清潔な印象を与えることができます。
演色性(Ra)で決まる 色の鮮明さ
演色性(Ra)は、照明によって物の色が自然に見える度合いを示します。
展示会では、Ra80以上の高演色性LED照明を選ぶことが基本です。
特に色味が重要な展示物(印刷物、美術品など)には、Ra90以上を推奨します。

集客を呼ぶブース照明の配置戦略と設計
照明器具をただ設置するだけでは十分な効果は得られません。
来場者の動線や展示物の位置を考慮した戦略的な配置が必要です。
照明を設置する 時の3つのポイント
ブース全体のレイアウト設計に基づいた照明計画を立てましょう。
主照明と補助 照明の役割分担を明確にする
- 主照明:ブース全体の明るさを確保し、遠くからブースを目立たせる****役割(投光器型照明など)。
- 補助照明:特定の展示物やパネルに当てるスポットライトで、来場者の視線を誘導し、商品魅力を強調する役割。
この役割分担を意識し、主照明は天井から均一に、補助照明はピンポイントで使用します。
光の角度と方向で影をコントロールする
スポットライトを真下から当てたり、真上から当てたりするだけでは、不自然な影ができて商品の魅力を損なう可能性があります。
斜め45度の角度から光を当てることで、影を適切に作り、立体感を演出することができます。
壁面や看板による反射も考慮する
白色の壁面は光を強く反射します。
ブースの壁面や床材の色と素材を考慮して、照明の輝度や台数を調整することで、来場者にとって快適な明るさの空間を作り出すことが可能になります。

展示会照明の配置テクニック一覧
ブースの様々な部分での照明活用術を紹介します。
壁面パネル・タペストリーを均一に照らす
壁面全体に展示情報がある場合は、ロングアーム式の照明を天井近くに複数台連続で配置しましょう。
均一に光を当てることで情報を見やすくします。
【初心者必見】展示会タペストリー選び方!サイズ・素材・デザインをプロが解説
卓上展示とショーケースの照明
卓上の小物やショーケースの中の商品には、クリップ式の小型スポットライトや、棚下に設置可能なLEDバー照明を使用します。
近距離から集中的に光を当てることで、繊細なディテールを際立たせます。
受付と商談スペースの照明
受付や商談スペースには、落ち着いた色温度(電球色)の照明を使用しましょう。
リラックスできる雰囲気を演出します。
商談テーブル上には、手元を明るくするために小型ペンダントライトなどを設置すると効果的です。

照明設置の実務:費用・レンタル・電気工事
展示会照明の導入には、電気工事や費用の問題がつきものです。
初心者が迷わないよう、実務的なポイントを解説します。
展示会照明費用とレンタルの比較
照明器具は購入するべきか、レンタルするべきか。 費用とメリットを比較検討します。
購入とレンタル のメリット・デメリット
項目 | 購入 | レンタル |
初期費用 | 高い(特にLED照明器具) | 安い(台数別、日数別) |
デザイン | 自由 度が高い(オリジナル照明 可能) | 限られた種類から選ぶ |
保管と管理 | 必要(故障 対応や収納場所必要) | 不要(業者がすべて行う) |
再利用性 | 高い(次回展示会や店舗でも 使用 可能) | 低い(催事期間のみ) |
当社の経験から言うと、
- 今後複数回展示会に出展する予定がある場合
- 自社のブランドイメージを確立したい場合
こんな方は、LED照明器具の購入を検討する価値があります。
初期費用を抑えたい場合はレンタルが最適です。

電気工事と電源確保の基礎知識
照明をブースで使用する際、会場事務局への電気工事依頼は避けて通れない実務です。
電気工事の必要性と流れ
展示会のブース内の電気配線工事は、安全管理上、出展者が直接行うことはできません。
必ず会場事務局が指定した専門業者へ依頼する必要があります。
- 電気容量の計算: 使用する照明器具(LEDライト、LED投光器など)やその他電気機器(パソコン、モニターなど)の消費電力(W)を合算し、必要な電気容量(A)を計算します。
- 電気工事申請: 事務局へ申請書類を提出し、コンセントやダクトレールの設置場所を指示します。
- 費用とトラブル: 電気工事費用は出展者の負担となります。容量が不足すると当日トラブルに繋がるため、余裕を持って申請することが重要です。

照明活用の応用テクニックとトラブル対策
照明を使ってブース集客を最大限に高める応用術と、当日発生しやすいトラブル対策を解説します。
展示会照明デザインの応用術
照明と他のSPツールを組み合わせることで、より強力な集客効果を生み出すことが可能になります。
タペストリーやサインとの連携
壁面のタペストリーや看板に対して、正面からスポットライトを当てるだけでなく、タペストリーの背後に間接照明やLEDテープライトを設置します。
光る演出を加えることで、奥行きと高級感のあるデザイン効果を生み出します。
什器の中に照明を組み込む
ショーケースや展示台自体にLEDユニットを組み込むことで、商品を下から照らしましょう。
浮き上がらせるような幻想的な演出が可能になります。
特に宝石や小物アクセサリーの展示に有効です。
色の変化を利用した注目獲得
RGB制御可能なLED照明を使用しましょう。
ブースの角や入り口付近で色を変える演出を行うことで、来場者の視線を瞬時に引きつけることができます。

展示会照明トラブル対策とチェック ポイント
展示会当日に照明トラブルで集客力を損なうことを防ぎます。
当日発生しやすい照明トラブル一覧
- コンセント不足:申請したコンセントの数や位置が不適切で、コードが届かない。
- 容量オーバー:照明や機器の合計消費電力が申請容量を超えてブレーカーが落ちる。
- 予備がない:LED電球の急な球切れに対応できない。
トラブルを避けるための行動リスト
- 予備のLED電球や延長コードを必ず準備する。
- 電気容量は必ず余裕を持って申請する(使用電力の120%程度を推奨)。
- 設置場所の図面にコンセント位置を正確に記載し、業者と事前に確認する。

照明活用ならプロに任せるメリット
展示会ブース照明の計画は多岐にわたります。
しかし、すべてを自社で行う必要はありません。
専門業者に依頼することで得られるメリットを紹介します。
専門業者に依頼する3つの大きなメリット
初心者の担当者でも安心して集客に集中できる環境を実現します。
最適な照明設計と機材を選定できる
展示物の特性やブースのコンセプトに合わせた色温度、角度、配置の設計を行います。
高演色性のLED照明や最新の照明器具を知っている専門家だからこそ提供できる最適なプランです。
電気工事の申請と設置作業をすべて任せられる
- 電気容量の計算
- 会場事務局への申請書類作成
- 当日のダクトレールや照明器具の設置作業
まですべてを業者に任せることが可能です。
担当者の負担を大幅に下げることができます。
照明費用とトータルコストを抑えられる
レンタルの場合、購入より安い費用で高品質な照明器具を使用できます。
また、電気容量を適切に申請することで無駄な費用を抑えることも可能です。

照明を使って展示会成功を実現しよう
展示会ブースの照明は、単に明るくするためのものではなく、来場者を誘導します。
展示物の価値を高める「集客ツール」です。
今回の記事で解説した照明の種類、色温度、戦略的な配置を理解し、適切な照明計画を実行すれば、あなたのブースは他のブースと一線を画し、問合せ獲得のチャンスを高めることができます。
弊社は大阪で創業80年の歴史と実績を持つSPツールの専門会社として、照明器具の販売やレンタルのみならず、照明設計から電気工事申請までを含めたトータルなブース装飾をご提案しています。
東京や大阪の大規模展示会での実績も豊富ですので、お気軽にご相談ください。
光の力を使って、次回の展示会を大成功させましょう。