味わったことのない激痛(後編)
2021.11.30
大阪製造部の江本です。今回も長いですけどお付き合いください。
(一部グロイとこあり)
泌尿器科では漢方薬含む飲み薬5点と座薬を頂き帰宅。
薬で石を溶かすような薬は存在しないとのこと。
1日目、昼御飯後に激痛。薬と座薬投入。
薬の効果はあまりないかもと先生言ってたなぁ・・・
でも7程度の痛みになり、2~3時間後には少しの痛みになる。
晩御飯、痛みが出た日もそうだったが、食欲がない。
再度痛くなるのが怖く食べる気にならない。水と薬のみ服用。
でも数時間後激痛。即痛み止めと座薬投入。
少しだけましになり、なんとか横になれた。
2日目、夜中2時ごろ激痛。
もう堪忍してという感じ。痛み止め座薬でしのぐ。
毎食後の30~60分以内に激痛。痛み止めと座薬投入の繰り返し。
3日目、夜中3時ごろ激痛。同様の薬投入。
朝御飯食べず、進行検査に行く。若干ではあるが下に降りている。
この日から痛みがあっても、常に家の中か玄関先で上下運動の強度を上げる。
さすがにやりすぎなのか、尿ではなく、血の塊だけが出る。
(でも運動は続ける)
4日目、夜中ほぼ寝ずに上下運動ばかりする。
ここであることに気付く。
常に上下に跳ねとけば、詰まった石の隙間から
腎臓と尿管に溜まった尿が少しでも下に流れるのでは?
これが良かったのか、痛みが8程度以上になることは減った。
が、昼食後激痛。
御飯食べる際、水を飲み座ったままなのでどうしても痛くなる。
また運動。夜も同様。
5日目、この日までほぼ1時間寝ては、トイレ、運動の繰り返し。
早く出てくれと天に祈る。
が、ここで悪夢に見舞われる。
人生2度目の金縛りにあう。
正直クタクタの状態だった。
怖い話だが正直抵抗しなければ、どこかに連れていかれる気がした。
抜け出せてよかったと心底思う。
6日目、朝から進行検査だが痛みが強いため座薬投入し病院へ。
運動の強度を上げたのが功を奏したのか、
膀胱まであと少しまで落ちていた。
昨日から右腹の痛みが背中にも来ていた理由がここでわかる。
そして、運動強度をあげて隙間から尿を下すことは、正解と
先生に言われる。
明日には出ろと自分自身、いや石に言い聞かす。
7日目、これまでと変わらず食事少々、水たらふく、運動の繰り返し。
子供たちのサッカー観戦にも行けず、
パパ大丈夫、がんばれと声をかけてくれる。
が、
パパサッカーしよう。ゲームしようと下の子が言ってくる。
さすがにできないが子供のチグハグさに心が和む。
8日目、夜中に背中に激痛。
背中がここまで痛くなったのは初めて。
もしかして、腎臓の石が下りてきたのでは。
即、例のものを投入。でもあまり変わらない。
激痛我慢し、できる範囲で上下運動。
2時間ほど続けると痛みが和らぐ。
あまりの痛さに恐怖があった為、
朝、翌日検査であったが急遽本日に検査をしていただいた。
膀胱手前まで来ていて、
一番細い尿管の場所に石がいるらしく、
尿管から腎臓全体に尿が溜まり
全体に内圧がかかっているとのこと。
尿路結石は第1第2第3の関門があるらしく
第3が膀胱手前であり、
そこの管が一番細くどうしても抜けにくいと、この時先生から聞く。
正直先に言ってよ・・・と思う。
恐怖を与えないために先生はいわなかったんだろうなぁ・・・。
あと一息頑張るぞ。
9日目、朝5時ごろ激痛。
投入後即運動、早く出てくれ、早く出てくれと自問自答・・・?
朝御飯は抜き、昼御飯
???ん、食後の痛みが襲ってこない、
少々痛みはあるが、今までとは違う。
14時過ぎトイレで変な違和感、
出た、デタ、出やがった。
こいつが石
さすがに拡大は危険なためこの程度にしときます。
即、石の分析の為病院に持っていく。
5日後検査結果が出る。シュウ酸結石。
苦みのある食べ物に含まれているらしく、緑の野菜、ナッツ、
チョコ、コーヒー、紅茶、緑茶などがあげられるとのこと。
特にブロッコリーが多いらしい。
今回の石が発見されるまで、我が家では、
2日に一回はブロッコリー、毎日コーヒー3杯、緑茶も頻繁に飲んでいた。
カルシウムをしっかり摂取していればできにくいらしいが、
それ以上にシュウ酸を取ってしまっていたらしい。
それからは、煮干し、牛乳を飲んでいる毎日である。
今回の件で思ったことは、
会社の工場長や同僚、我が家族にこの件を報告した際、
工場長以外、皆笑いながら話を聞きやがった。(こちらは痛いのに・・・)
この病気は何故か笑いの種になる。
でも、こんな話でも
家族、友達、上司などがいて、ほんとによかったと思う。
誰一人、自分一人で生きているわけじゃないのは理解していると思うが、
こんな話でも笑いに変えてくれる仲間がいるのは最高だ!
今後とも皆さんこんな僕ですがよろしくお願いいたします。
最後に僕の子供が石を見た瞬間の一言です。
『パパ石とれたんや!おめでとう!』
石を見た瞬間
『以外に小っちゃいやん、こんなんで痛がってたんや!しょうもなっ!』
さすがに軽く頭ひっぱたいたった。