薔薇の花言葉
2019.11.27
こんにちわ。製造部の山崎です。
これから寒い季節になりますが、
今回は私が実家で育てている植物を紹介しようと思います。
植物、特に花は冬に咲くイメージがあまりないと思いますが、
実はいろいろなタイプが存在します。
このシクラメンはこの寒い時期にもこのような綺麗な花を咲かせます。
他にも実家では薔薇なども栽培していますが、
こちらは現在シーズンオフで花は咲いていません。
冬の間にしっかりケアする事で、
来年また新しい花を咲かせてくれることでしょう!
せっかくなので、
薔薇の花に纏わるエピソードを1つ紹介したいと思います。
薔薇には「赤」「黄」「白」などの色が存在しますが、
「青色の薔薇」は自然界には存在しない事をご存知でしょうか?
かつて青い薔薇の花言葉は「不可能」「ありえないもの」だったんですが、
今は「夢が叶う」「奇跡」「神の祝福」とされています。
何故花言葉が変わったのか?
それは薔薇の品種改良における技術の進歩が大きく関係しています。
花の色はアントシアニジンという物質の種類に
大きく影響されるのですが、
アントシアニジンには
① シアニジン
② ぺラルゴニジン
③ デルフィニジン
上記3種があり、
③のデルフィニジンが青や紫の花には多く含まれています。
アントシアニジンはそのまま植物の中で蓄積される事は稀で、
糖などと結合した状態で植物の中の液胞に蓄積され、
液胞のなかのPHやどんな糖や塩基と結合するかで、
青色が発現するかどうかが決まります。
バラ、カーネーションなどに青い品種がないのは、
デルフィニジンを蓄積できないからだと言われています。
しかし、その後、
品種改良を重ねた結果、
現在では青い薔薇も作り出す事が可能となりました。
(ちなみに青い薔薇の品種改良で成果を残しているのは、
飲料などでお馴染みのサントリーです。)
「不可能を可能にする」
正確には
「不可能を可能にした」
とても素敵なエピソードではないでしょうか?