1955年頃に行ってまいりました。 前編
2024.02.06
こんにちは、東京営業部の石川でございます。
さて、ブログのタイトルですが、
実はこの前に豊島区の「トキワ荘マンガミュージアム」なる場所に
遊びに行って参りました。
その「トキワ荘」の黄金時代が1955年、というわけで
このようなタイトルになったわけです。
「トキワ荘」と言われましてもピンと来ない方に、
概要をざっくりご説明いたしますと、
かつて
マンガの神様と呼ばれた手塚治虫を始め、
ドラえもんの藤子不二雄両名に、
天才バカボンの赤塚不二夫、
仮面ライダーやサイボーグ009の石ノ森章太郎に
ドラえもんの劇中でラーメンを食べてる
小池さんのモデルとなった鈴木伸一(有名なアニメ監督です)
などのお歴々の方が暮らしていたアパートなわけです。
先に挙げた方以外にも漫画家の方々が住まわれたり、
通いで交流されていたりと、
当時の若手マンガ家が集まり
切磋琢磨していた正にマンガの震源地だったわけであります。
そんな由来ある場所ですので、
いつしかトキワ荘はマンガの聖地とまで
呼ばれるようになるという経緯がありました。
そんなトキワ荘ですが1982年には解体されてからは、
聖地巡礼と称して跡地に行ってみても
記念碑があるだけという状態でした。
しかし、
「トキワ荘」という昭和香るネームバリューは
人々を惹き付けるもので、
2012年の記念碑の建立を皮切りに
町ぐるみで新たな漫画モニュメントを建てたり、
聖地巡礼に来る観光客の為に休憩処を設置したりと少しずつ、
施設は充実していきました。
そして、
2020年にトキワ荘がかつての跡地から少し離れた公園内に
ミュージアムとして復元されたわけです。
さて、
入館の予約をいたしまして、
マンガ好きの友人達といそいそと駅から地図を辿って
目的地に向かいます。
ミュージアムは住宅街の中にあるわけですが、
外観は古いアパートそのままなので、
歩きながら「アレがトキワ荘じゃない?」
なんて指さしてみたりしますが、
近づいていくに従い、
関係ないただのアパートであることが分かったり(大変失礼)
否応なく期待値があがってワクワクしてきました。
住宅街の細い道をキョロキョロしながら歩いていますと、
公園の脇に立つ古臭い電話ボックスが遠目に見えてきました。
皆で「あー、あれだあれだ」なんて言いまして、
駆け寄ってみると、
何とも味のあるレトロな電話ボックスが立ち、
その背後には白黒の写真で見たことがある、
あの「トキワ荘」がデンとその姿をあらわします。
来館の予約をされた方々が
受付の順番を待つ列を見つけて、
我々も並びますが否応なく期待が高まってワクワクしてきます。
1階がミュージアム、
案外横に広い階段を2階に上がると
そこは各漫画家の先生たちの部屋を再現した展示室となっております。
当時のアパートの造りがかなり忠実に再現されているようで、
共用の廊下から入口越しに各部屋をのぞく形になっています。
当時の生活を偲ばせる共同炊事場なんかも
忠実に再現されておりまして、
文字通り「臭いまで漂ってきそう」な完成度です。
各先生の再現された部屋は入口から覗き込むだけでしたが、
それぞれの生活どころか性格まで見えてくるかのような
リアルな再現に感心しきりでした。
全ての部屋に漫画家先生の部屋が再現されているわけではなく、
空き部屋には写真やジオラマなど、
当時の雰囲気を今に伝える展示物が収まっていました。
しばらく、いろいろと見て回ると、
何も展示物のない、
ただの空き部屋なんかもありまして、
そこは中に入ってくつろぐことができます。
友人たちと座って話していますと、
久しぶりの畳の感触のおかげか、
膝を崩して長話に浸ってしまい、
つい時間が経つのも忘れてしまいます。
さて、廊下の奥まで進みますと、
昭和レトロには不釣り合いなエレベーターが現れまして、
我々見学者はこれを使って
1階のミュージアムに降りれる造りになっております。
この日は、今も連載中の某漫画の展示でしたが、
内容は割愛いたします。
たっぷり、トキワ荘を楽しみましたが
「2階建てのアパート」と言われて
想像する以上に広く感じる面白い空間でした。
まるで未来の猫型ロボットのふしぎ道具のようです。
ここからは、トキワ荘を後にしまして
ここら界隈のレトロ施設を回っていくのですが、
それは、また次回の更新地にお伝え出来ればと思います。