



新商品の陳列台を製造するにあたり、商品コンセプトである「ダイヤモンド」をイメージした多面体カット(ダイヤモンドカット)を陳列台に施したいというご相談をいただきました。
お客様が作成された立体のデザインデータを基に検討を開始しましたが、複雑な形状を「量産可能な紙製什器」としてどう落とし込むか、実現可否のシミュレーションからスタートしました。
ダイヤモンドのように多面体をつなぎ合わせたような形状は、紙を取り合ってしまうため、1パーツでは表現することができません。一つの土台を作るには、いくつかに分割したものをつなぎ合わせなければなりません。その関係で、先方には妥協していただかなければならない部分もありました。ただ、できるだけ継ぎ目(糊代や折り目)が目立たず、美しく見せられるように、構造の最適化は模索し続けました。
見た目だけではなく、量産時の品質安定やコストの抑制も不可欠です。複雑な形状は手作業の工程を増やし、コストや納期に直結します。そのため、製造現場やお客様と密に連携し、「量産性(組み立てやすさ)」と「意匠性(美しさ)」を高い次元で両立できる最適な構造を慎重に見極めました。
試行錯誤の結果、以下の工夫を凝らすことで、紙製とは思えないシャープな造形を実現しました。
完成した什器は、お客様の理想に極めて近い仕上がりとなり、そのまま量産・導入が決定。この成果を高く評価していただき、別案件のご発注にも繋がりました。
難易度の高い形状であっても、対話を重ねて最適解を導き出す。弊社の設計力と対応力を象徴する事例となりました。