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プロが解説!限られたスペースでも、陳列と訴求を両立させた化粧品什器を!

  • 「限られたスペースで、できるだけ商品を並べたいけど、見にくくなってしまわないかな」
  • 「多くの商品の陳列と、手に取りやすい陳列は共存できないのだろうか…」

たくさんの商品が並ぶドラッグストアやバラエティショップでは、限りあるスペースの取り合いが日々、繰り広げられています。

せっかく確保できた陳列スペースなら、1点でも多く並べたい。でも、商品の魅力も伝えたいし、手に取ってもらいたい。

私たちは長年、大手化粧品会社の販促物や店頭什器を手掛けてきた実績があります。

この記事では、プロの設計視点から、限られたスペースでも商品を手に取りやすい化粧品什器の構造と工夫について、徹底解説いたします。

展開場所によって変わる!店頭什器の主な形状

ドラッグストアやバラエティショップでは、色々な場所で什器が展開されています。

それぞれの場所に適した什器の形状があります。

フロア什器

店頭入り口や通路脇などの目に付きやすい場所で活躍する、脚付きの什器です。

大型のものが多いです。

  • メリット
    • 脚も含めて、その区画が商品のスペースとして使用できるため、非常に目立ちます。
    • 私たちの腰から上の位置で商品を陳列するため、商品が手に取りやすいです。
    • 大きいボードを設置できるため、キービジュアルで強烈なインパクトを与えられます。
  • 注意点
    • 什器自体が大きく、商品陳列数も多いため、荷重テストを行い、耐荷重面での懸念点を事前に解消する必要があります。

販売台(カウンターディスプレイ)

什器の中でも、特に作ることが多い形状のトップ3に入ると言っても過言ではありません。棚の上やカウンターの上に置いて使用されます。

  • メリット
    • よく作られるものでありながら、陳列や訴求のバリエーションも豊富で、商品の大きさやスペースに合わせて、柔軟に設計できます。
  • 注意点
    • 使用される場所(棚)という性質上、他の形状と比べてサイズの制限が多い印象です。必ずサイズの制限は守りましょう。

吊り下げ什器(ハンガーディスプレイ)

紐で壁面や棚の脇に吊るすタイプの什器です。

縦長であることが多く、こちらも販売台と並び、製造することの多い形状です。

  • メリット
    • 紐で吊り下げるため、わずかなスペースを有効活用でき、デッドスペースを売り場に変えられます。
  • 注意点
    • 重い商品だと、紐やフック、ポケットに負荷がかかり、破損しやすいという側面があります。

サイドネット什器

定番棚の両端の側面や柱にあるネット部分に設置する什器です。

  • メリット
    • 通路を歩いている人の目に留まりやすく、上部から下部までを同ブランドで埋めることで認知度のアップにもつながります。
  • 注意点
    • 吊り下げ什器と同様、商品はネット用フックで吊り下げて設置するため、重すぎるものは向いていません。

エンド什器

定番棚の両端の側面にある棚の1段分、もしくは数段分を占有して設置する什器です。

什器の背後に大きなトップボードを立てることが多く、フロア什器のトップボードに次ぐ訴求面を確保することが可能です。

  • メリット
    • 新商品や季節限定商品の展開にも適しています。その棚1段分をまるっと使用できるため、安定感があり商品の陳列やブランド世界観の構築がしやすいです。

レールPOP、プライスカード

棚の前面に設置されているプライスカードを差し込むためのレールに取り付ける、細長いPOPです。

  • メリット
    • 陳列スペースを削らずに、ブランドロゴやキャッチコピーを掲示することができます。
    • 既存の棚(レール)に差し込むだけなので、設置が非常に簡単です。
  • 注意点
    • 店頭で使用されているレールの形状は、事前に確認しておく必要があります。差し込むPOPのサイズを誤ると、はまらず使用できないという事態になってしまいます。

商品の陳列に必要な構造 

商品を陳列するために、什器に必要な構造があります。

これは、必須といっても過言ではないくらい、商品を見栄え良く、効果的に並べるのには欠かせないアイテムです。

商品を整列させる “仕切り”

イメージしてみてください。

例えば、同じ商品を棚の上に2×5で並べるとき、きれいにそろえて並べるのは、結構至難の業ですよね。

並べるだけなら、前から横から見て、きれいに並べられるでしょう。

しかし店頭では手に取って戻すという行動が常に行われています。

そうするとあっという間に、その列は崩れてしまうでしょう。

商品を並べるのにとても有効なのが、「仕切り」です。

仕切りには、いくつか形状があります。




穴あきタイプ

面に商品にあわせた穴が開いており、その穴で商品を支えるため、安定感は抜群。

商品間に6~10㎜程のスペースが必要なため、ほかの形状と比較してスペースは必要。二重にして安定感をさらに増すことができる。

店頭での組み立て・設置もとても簡単です。

以下の写真は、二重底にして安定感を増しているもの。


ちょぼタイプ

穴あきタイプを省スペース化したもの。小さな突起(ちょぼ)で仕切るため、幅を節約できる。

ちょぼが傷みやすいため、店頭での使用状況によってはちょぼが折れて機能しなくなる可能性も。

こちらも二重底にして安定感を増すことができる。

以下の写真は、前後の仕切りをちょぼにすることで、数ミリずつスペースを削っています。


山型タイプ

縦だけ仕切る、横だけ仕切る、という場合に使用する。

開いてくるので、山の部分は貼り合わせることが多いが、その分コストはアップする。

以下の写真は、山の部分を貼り合わせ、山が左右に傾きにくくするため、フラップをつけています。


井桁タイプ

山型の派生で、縦にも横にも仕切りを付け、商品を一個一個仕切る。

山型と同様、貼り合わせないと開いて見えるので、仕切りを貼ることが多いが、コストはかかる。山型と同様、最も省スペースで、陳列数がギリギリの場合に重宝される。

以下の写真は、山の部分を貼り合わせています。


商品の視認性をあげる 底上げ・ひな壇

化粧品は、商品やパッケージも訴求に繋がる、こだわったものが多いです。

その商品の「顔」を出来るだけ見せたい、というオーダーは、よくあることです。

例えば商品名が見えるところまで、地面から底上げしたい、ということや、後ろに陳列されている商品をもっとかさ上げしたい、といったとき、私たちは、「底上げ」や「ひな壇」と呼ばれるものを取り入れます。

商品の重さによって、たわんだり壊れたりしないように、荷重を考えながら構造を選択します。

もちろん、ここで紹介した仕切りやひな壇以外にも、ご要望にお応えできるよう、お打合せを重ねて形にしていきます!

 

商品の形状によって工夫される陳列方法

商品によって、パッケージや容器の特徴はさまざま。

陳列するものの形状によって構造を変えることで、省スペースと取り出しやすさを両立します。

ボトル(化粧水・乳液など)やチューブ(洗顔)

商品自体、自立できて安定感があり、陳列しやすい。

仕切りで商品間を仕切ることが多い。

水分があり重たいので、かさ上げする場合は耐荷重面での検討が必要(中に段ボールを入れるなど)。

ジャー(洗顔バームやクリームなど)

背が低く、商品の直径が大きいものが多い。

どっしりとしているため、商品自体の安定感は抜群だが、陳列する際に奥行があるほど見えにくくなる。底上げをして「顔」が見えるようにし、取りやすくするなどの工夫が必要。

ペンシル(アイライナーやアイブロウ、マスカラなど)

細長いため、自立はしない。

横置きにするか、縦置きにするかでも構造が変わる。

横置き⇒商品の取りやすさに工夫が必要。

縦置き⇒仕切りがないと倒れてしまう。さらに二重底にして倒れを防止。

パクトタイプ(ファンデーションやアイシャドウなど)

商品自体に厚みがないことが多い。

仕切りを用いて整列させることが基本。

お客様に気づいてもらう!訴求面の確保

商品に気づいてもらい、手に取ってもらうためには、訴求面の確保がかかせませんよね。

アイキャッチのためにできる工夫はたくさんありますが、ここでは訴求内容を入れるためのアイテムをご紹介いたします。

ボードの工夫

一番目立たせたい、トップボード。フロア什器、販売台、吊り下げ什器など、様々な販促物で必ずと言っていいほど確保されているアイテムです。

販売台のバックボードには、切れ込みや、アタリを入れておき、高さを二段階で調整できるようにしておくと、棚の高さなど展開場所の制約があっても、店頭で使用しやすくなります。 

キービジュアルやキャッチコピーを入れ、遠距離からの発見や誘導に効果的です。

POPの工夫

スイングPOP、訴求ボックス、POPUP、三角POPなど強調したい文言や内容の視認性を高めるために、本体とは別途POPを付けることがよくあります。

ゆらゆらさせたり、浮き上げたり、立たせたりして、中距離でのアイキャッチにも一役買います。

前垂れの工夫

前垂れは様々なタイプの什器で活躍します。什器の手前側に垂れ下がるパーツで、近距離でお客様へ訴えかけるのにぴったりです。

商品詳細よりも、成分のこだわりや「売上No.1」など購入へのキャッチコピーや納得感を増幅させたり、商品名が隠れることなく露出させるために使用します。

商品説明用カードの設置

什器や棚に添える形で、説明用のカードをつけることがあります。

POPやボードでも説明しきれないという場合は、販促物から離れないように、紐やゴムなどの部材を用いてカードを作るのも、一つの手です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

限られたスペースでも、什器の構造を工夫すれば、「陳列数」「安定感」「訴求力」のすべてを最大限両立させることができます。

ようやく確保できた限りあるスペース、「この商品を出来るだけ並べたい、訴求も目立たせたい」という難しい課題に、販促物のプロである我々が、ともに向き合います。

当社では、長年の実績に基づいた最適な形状のご提案をいたします。

「美しく陳列したい」「狭い棚でも見えやすく目立たせたい」といったお悩みは、ぜひ一度ご相談ください。