小ロット印刷ガイド:格安・短納期の選び方
2025.12.01
- 「新商品のパッケージを試しで100枚だけ作りたい」
- 「イベント用のチラシが急に10部必要になったが、印刷会社に依頼できるか心配だ」
東京都内や大阪の企業様、個人事業主やイベント主催者の方で、印刷物の注文を検討する際、コストと納期面で悩むことはありませんか?
オフセット印刷が主流だった時代と違い、現在はデジタル印刷技術の進化により、小ロット印刷(オンデマンド印刷)が格安で高品質に対応できるようになりました。
在庫を抱えるリスクや無駄な費用を抑える方法として、小ロット印刷は様々な用途で活用されています。
私たちは、大手化粧品会社の店舗ディスプレイや高品質な販促ツールを手掛けてきた創業80年の歴史と実績を持つ印刷と加工の専門家です。
今回の記事では、
- 小ロット印刷の仕組み
- 格安で注文する方法
- 当日発送を実現するコツ
- 入稿データ作成時の注意点
そして最適な印刷会社の選び方までを網羅的に解説します。
このガイドを読むことで、貴社の目的に合った最適な小ロット印刷を実現するための全ての知識が手に入ります。
小ロット印刷の基礎知識とメリット
小ロット印刷とは何ですか
オンデマンド印刷の仕組みと特徴
小ロット印刷の中心となるのがオンデマンド印刷です。
オンデマンド(On-demand:要求に応じて)印刷とは、版を必要としないデジタル印刷機を使用する方法です。
- 版不要: オフセット印刷で必要な「版(製版)作成」工程がないため、印刷開始までの時間と初期費用を大幅に抑えることが可能です。
- 1枚から印刷: デジタルデータを直接機械に送るため、最小1枚からでも注文に対応できます。
オンデマンド印刷機は、主にトナー(粉状インク)方式とインクジェット方式があります。
特にパッケージやチラシ、冊子などに幅広く利用されています。
小ロット印刷が企業にもたらす大きなメリット
小ロット印刷を活用することで、貴社は以下の大きなメリットを得られます。
- コスト抑制と低価格実現: 必要な部数だけを印刷するため、過剰な在庫を持つ必要がなく、廃棄コストや保管費用が発生しません。特に新規事業や個人事業主の方にとって、初期投資の低減は非常に重要です。
- 短納期とスピード対応: 製版工程が省略されるため、注文から納品までの期間が大幅に短縮されます。急なイベントやセール期間の販促物に、最短で当日発送などの対応も可能な場合があります。
- フレキシブルな内容変更: 一度印刷した後でも、データを修正するだけで容易に内容を変更して再印刷できるため、最新の情報を反映した印刷物を提供できます。

小ロット印刷の価格と格安で抑えるコツ
格安で注文する料金体系
オフセットと小ロット印刷の価格比較
印刷単価はロット数によって最適な印刷方法が異なります。
| 項目 | 小ロット印刷(オンデマンド印刷) | オフセット印刷(大ロット印刷) |
| 初期費用 | ほぼなし(版代不要) | 高い(製版・セットアップ費用) |
| 部数単価 | 部数に関わらず ほぼ一定 | 部数が増えると劇的に安価 |
| コスト効率 | 数百部以下に最適 | 数千部以上に最適 |
小ロット印刷は、オフセット印刷の初期費用が不要なため、全体費用を大幅に抑えることができます。
しかし、部数が増えるにつれてオフセットの方が単価は逆転して安くなる点に注意が必要です。
一般的に500~1,000部あたりにコストの分岐点があると考えられています。
h3: 格安小ロット印刷を実現する4つのコツ
格安で小ロット印刷を実現するためには、発注時の仕様を工夫することが大切です。
- 定番サイズの活用: A4サイズや名刺サイズなど、印刷会社が定番で提供しているサイズを選ぶと、特殊な裁断費用がかからずに格安であり、納期も短くできます。
- 用紙の選択: コート紙や上質紙など、一般的に流通している用紙を選ぶことで、仕入れコストを抑えられます。
- オプションの削減: PP加工や箔押しなどの特殊加工は品質を向上させる反面、費用と納期が増加します。予算を最優先する場合は削減を検討しましょう。
- 印刷会社のキャンペーン活用: 多くの印刷会社が、新規会員や特定期間にキャンペーンを実施しています。こうした機会を活用することで、同じ品質で格安に注文することができます。

短納期・緊急時に役立つ注文の極意
当日発送を実現するコツ
当日発送小ロット印刷の条件
急なイベントや商談で印刷物が必要な際、当日発送や最短納期を実現するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
- 受付時間厳守: 当日発送を希望する場合、多くの印刷会社では「午前中までにデータ入稿および注文完了」など、厳密な受付締切時刻が設定されています。必ず事前に確認しましょう。
- 完全データの入稿: データに不備があると、データチェックや修正に時間がかかり、納期が延びてしまいます。事前に印刷会社の入稿ガイドラインを確認し、完全なデータで入稿することが鉄則です。
- 対応サイズの選択: 当日発送は対象商品やサイズが限定されている場合があります。普通のA4チラシや定番の名刺など、シンプルな仕様を選ぶことで、より確実に短納期を実現できます。
当日発送に強い印刷会社の選び方
東京や大阪の都心部には多くの印刷会社がありますが、当日発送の対応力は会社ごとに大きく異なります。
- 「自社工場」を持つ会社を優先: 印刷や加工を外注せずに自社で完結できる会社は、他社よりも納期の調整や緊急対応がしやすい体制にあります。
- 短納期に特化したコースの確認: 当日発送や「3時間納品」などの特急コースを設けているかどうかを確認しましょう。ただし、通常の料金より高くなる場合がほとんどです。

小ロット印刷物の入稿とデザインの最適化
失敗しない入稿とデザイン
小ロット印刷デザインの最適解
小ロット印刷を最大限に活用するためには、デザインもそれに適した方法で行う必要があります。
- 色の選択(CMYKとRGB): オンデマンド印刷は一般的にCMYKで印刷されますが、デジタル機器ではRGBのデータを受け付ける会社もあります。ただし、色味の変化を避けるため、事前にプロの印刷会社に相談し、最適なカラーモードを確認しましょう。
- 濃色・ベタ面の注意点: トナー方式の場合、濃い色や広いベタ面の印刷にはムラが出る可能性があります。気になる場合はサンプル印刷を依頼して品質を確認することをおすすめします。
完全データ入稿の基本と注意点
短納期を実現する小ロット印刷では、いかにスムーズにデータを入稿するかがカギとなります。
- データ形式: PDF形式が一般的ですが、会社によってはIllustratorやPhotoshopのファイルも対応可能です。
- 塗り足しとサイズ: 印刷物の周辺に「塗り足し」を設けることは、裁断時のズレを防ぎ、フチなしの印刷を実現するために必須です。入稿前に必ず確認してください。
- フォントのアウトライン化: フォントが文字化けするのを防ぐため、入稿前にフォントを全てアウトライン化しておく必要があります。

小ロット印刷を比較検討し、賢く選ぶ方法
印刷会社を比較する視点
小ロット印刷の品質を見極めるポイント
小ロット印刷はオフセット印刷に比べて品質が劣るというイメージがありますが、現在の高性能な機械ではその差は縮まっています。
- サンプル請求の活用: 印刷会社によって使用している機械や用紙の設定が異なるため、実際の印刷品(サンプル)を取り寄せて色や仕上がりを確認することをおすすめします。
- 専門的な知識と加工体制: 印刷の後に必要な折り加工や製本、カットなどの加工に、専門的な設備や知識を持っているかどうかも、品質を左右する重要な要素です。
小ロット印刷比較する際のチェックリスト
東京や大阪で最適な印刷会社を選ぶために、以下のチェックリストを活用しましょう。
| 項目 | チェック内容 | 格安 | 短納期 | 品質 |
| 価格 | 基本料金と単価のバランス | 高 | 低 | 中 |
| 納期 | 当日発送、翌日発送などのオプション | 中 | 高 | 中 |
| 入稿 | 入稿システムの使いやすさ、データチェックの速さ | 中 | 高 | 中 |
| 対応用紙 | 特殊な用紙や厚紙に対応しているか | 低 | 中 | 高 |
| 加工 | PP加工、箔押しなどの加工種類が豊富か | 低 | 中 | 高 |

まとめ:小ロット印刷で販促効果を最大化
創業80年のプロが支援
小ロット印刷の活用事例と成功の鍵
小ロット印刷は様々なシーンで貴社の販促を強力に支援します。
- 化粧品の試作パッケージ: 最小限の数でデザインや仕様の確認を行い、フィードバックを得た上で本番の大量印刷に移行できます。
- 店舗の季節限定POP: 季節ごと、イベントごとに異なるデザインのPOPやメニューを必要な部数だけ印刷し、新鮮な印象を与え続けられます。
私たちは、長年にわたり大手企業の高品質な印刷物を手掛けてきた経験から、小ロットであっても品質に妥協せず、貴社のブランドイメージを高める印刷ソリューションを提供いたします。
小ロット印刷の無料相談と見積り(行動促進)
- 「作りたいパッケージはオンデマンドで対応できるか」
- 「最短でいつなら納品に対応できるか」
など、小ロット印刷に関するご質問は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
東京・大阪を中心に、全国のお客様からのご相談をお待ちしております。



